そんな私を見ながら 梅田さんは 「来た来た来た…」 なんて真剣な顔で言うから。 梅田さんの腕をぎゅぅっと 掴みながら、目を瞑る。 「食われるぞ………」 耳元で囁かれる低い声。 本気で怖くなってきたから ヤメテ梅田さん! って!!! 目の前にサメ〜〜〜!!! 反射的に 私が梅田さんの腕に顔を埋めた瞬間。 クスクスと上の方から笑い声が聞こえてきて。 ????? ゆっくり顔を上げて、 梅田さんの視線を一緒になって追うと 「あ……………」 サメは 私達の頭上を通過していった。