「かなり訳アリの遠恋とか?」 「え、遠恋!?訳アリ付きぃ?」 私は思わず大きな声を出してしまう。 「う〜…ん。 でも…何かまだ引っ掛かるんだよね。 あのメモリーカードの謎を解くまでの道程はまだまだ遠い! 必要なのは情報よ!」 そう言って、愛梨ちゃんは出来上がったピザソースを冷蔵庫にしまうと、 お店の裏へ行ってしまった。 一体、私が壊してしまったメモリーカードには何が録音されていたんだろう―――? 私の知らない梅田さんの秘密が、そこにはあるんだ。