ロウソクの火が消えると、
リビングの電気がパッと点いた。
「おめでとう。」
「たろ、多実ちゃん……梅田さん
ありがとう………っ」
姿を現した、ケーキ。
凹凸があって、
生クリームの塗り方もムラがある、
フルーツが沢山盛られていて。
愛情溢れるそんなケーキだった…
「…手作りのケーキ?」
私の目頭は更に、熱くなった。
「ああ、鈴が寝てる間に3人で作ったんだよな?
形は微妙だけど。
味はうまいはずだよ?」
「「うん!」」
「本当にありがとう………」
私は、涙を流しながら
たろちゃんと多実ちゃんを優しく抱き締める。
私って本当に幸せモノだ・・・
「じゃあ、ごはんにしようか?」


