アパートに着き、 勢いよく階段を上る。 鈴の部屋に着き、 ピンポーン……… インターホンを鳴らした。 〔はい………〕 暫くして、鈴ちゃんの声。 朝と同じ…力ない、細い声。 「梅田です………」 そう言うと、 物凄い機械音がインターホン越しに聞こえた。 どうやら、インターホンの受話器を落としたらしい。 「鈴ちゃん?大丈夫?」 部屋の中に声を掛けると ガチャ……… 家のドアがゆっくり開いた。 「う…梅田さん…?どうして、ここに…」