私の身体はふわりと宙に浮いた。
「ちょ…梅田さん!?」
何が起こっているのか分からなくて。
「軽………」
早くこの状況から脱出したい私は
足をジタバタさせる。
ジタバタしているうちに
交差された足は自然と元通りになり。
それから、
梅田さんはゆっくりと私を床に降ろした。
5秒あるか、ないかの
短い出来事。
だけど。とても長く感じた。
とにかく恥ずかしくて。
梅田さんが持った
腰の横当たりがジンジンして。
まだ、当分。この恥ずかしさは消えそうになくて。
私は耐えられなくなり
速攻で幼稚園を後にした。


