『なあに?』 彼女は、 少し潤んだ瞳で俺を見つめた。 弱いんだよな、 由夏のこの顔には。 その表情に、 息をするのを忘れていた自分。 『なぁ、旅行行こ?』 『…………何処に?』 『イギリス。由夏がこれからどんな所で暮らすのか知りたい。』 『うん………っ!』 彼女は腕を絡ませ、 俺に抱きついてくる。 『うわっ………。急に抱きついてくるなっての。』 そして、彼女と自然が合わさり… 微笑み合った━━━… この時は 離れていても 大丈夫だって 思っていた。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐