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いつもの彼女の部屋。
必要な会話しかしない。
ギクシャクした関係が数日間続いていた。
そんなある日。
『俺、ずっと待ってるから。
だから、行って来いよ。』
俺が
頭を冷やして考えた結論を由夏に告げた。
━━━彼女を見送る事。
これが出された結論。
少しでも、彼女みたいになれるように
俺も頑張らなきゃいけない。
いつか、彼女を引っ張れるような
彼女の一歩前を歩けるような
そんな風になりたいって思う。
『………ありがとう。
私が好きなのは貴也だけだよ?』
ソファーで寄り添う、俺と由夏。
『俺も…。ね、1つお願い聞いて?』


