―――今、分かった。 梅田さんの彼女はバレエをする人で。 きっと今、イギリスに留学しているんだ。 「でもな?時々考えるんだ。どうして、こんな俺と一緒にいるんだ。 本当に由夏は俺の事を想っているのか…ってな。」 私は両手を握りしめる。 じんわりと滲む手汗。 何よ。 こんな荷物まで用意してるのに――― 意気地無しの梅田さん。 「行きなよ。」