―――私は、梅田さんに 初キスを奪われてしまった。 その唇から逃れたくて……… 肩を思いっきり押したり、叩いたりした。 そして… やっと唇が離れ、彼は言った。 「君、キスの時に声出すなんて…女の子としてどうなの? 甘い吐息なら大歓迎だけど。」 と、にっこりと笑いながら。 はい? 何………この男。 ありえないです。 「あなた、最ッ低!本当に。」 私は、手に持っていた、メモリーカードの欠片を彼に投げつけ、立ち上がり… 足早に部屋に向かった。