「鈴ちゃんはさぁ、好きな人いるの?」 花火の後片付けを終えた 私と梅田さん。 アパートの階段を上っている時、梅田さんは とんでもない事を私に聞いてきた。 思わず目眩みたいな感覚になって 立ち止まる私。 「鈴?」 私にとって 凄く衝撃がある1言。 今すぐ言いたい。 “好きです” って…今すぐに言いたい。 もう、この際 言った方がいいんじゃないかな。 もう、これ以上、 梅田さんの事を好きになったら ダメだし……… 「梅田さん……」