「知るわけないっての。 だから、鈴の事聞きたいって思ってたんだよ。」 そう言ってから 梅田さんは私の頭をポンポンっと叩いた。 梅田さんってズルイ。 こうやって、いつも私を ドキドキさせるんだから。 「鈴さん、今日は語りましょうか…」 上がる心拍数。 ドキドキが止まらなくて。 ―――そう、この時から、 私のココロの入り口を縛っていたヒモは… とれかかっていた。