ベランダに干してあった バスタオルを取ると、 オレンジ色の夕日の 眩しい光が一気に目に入る。 反射的に俯く私。 あれ……… 今、隣から声がしたような。 コンコン……… 「鈴、いるんだろ?」 仕切りをノックする音と 梅田さんの声だ……… 私は、 梅田さんの声だけで反応するようになっていた。 心臓の鼓動は早くなり、 顔が熱くなる。 「な…何ですか?」 「おまえなぁ………!」 「ひゃ………っ!」