梅田さんはまりなちゃんの頭を撫でながら言う。
まりなちゃんは、
静かに…コクリと頷く。
「ちょっと…先生?」
まりなちゃんのママは
眉をしかめて強い口調。
何か言いたそうな感じで。
「大門寺さん…このような事になったのは俺の不注意が原因です。すみませんでした。」
梅田さんはそう言って頭を下げる。
そして、椅子に座りながら
続けて話した。
優しく、問いかけるように。
「まりなちゃんも、多実ちゃんも素直で良い子ですので…。
本人達で解決させた方がいいと思うのですが…どうでしょう?」
「でも、まりなの怪我は…!」
まりなちゃんママは
梅田さんの言葉に戸惑っている様子だった。


