今までもサンクと少し話をすることはあった。 そのくらいであれば消えかけたりしなかったので、まさか少しの接触でこんなことになるとは思わなかった。 自分の犯してしまった大きな過ちに、レーナは目の前が真っ暗になり、膝から崩れ落ちた。 「レーナ!」 レイダスがレーナを抱きかかえた。 「レーナ、大丈夫!?」 虹の妖精たちも駆け寄り、レーナの顔を覗きこんだ。 すぐに意識を取り戻したレーナは、「お父さま、ごめんなさい」と謝った。 レイダスはレーナを抱く力を強めた。 「お父さま……?」