「まさか、考えてないわけ? 一番肝心なことだろ」 「ネットで柴犬のお尻の画像を探して眺めたり、メロちゃんと散歩してお尻眺めたり?」 それってわざわざ部活にしなくてもできることじゃん、と大吾はまたもや笑ってしまった。 「中村くんのやりたいことがあったら、一緒にやりますよ」 「二人で?」 「二人で」 にっこりと笑う副島の顔を見て、相変わらず鈍感だ……と思った。 部活とはいえ、男と二人きりなんてろくなことにならんぞ。 まあ、でも、いっか。 大吾は手を差し出して、副島と握手した。