大吾は我慢できずに吹き出してしまった。 副島は大吾の笑いの理由がわからず、首を傾げている。 「わたし、何か笑うようなこと言いました?」 「いや、ごめん」 「ま、いっか。それよりですね、入りたい部活が特にないようでしたら、うちの同好会に入ってくれませんか」 「それって他に誰が入ってんの?」 「わたしだけです」 「は?」 三度目だ。 「副島、同好会って部員一人でも成立するのか?」