「これ、うちの飼い犬のメロちゃんです。可愛いでしょ?」 「あ、ああ……」 大吾はメロちゃんという名前の由来が気になった。 さっき、似た単語を聞いたところだ。 まさかな…と思っていたら、副島は聞いてもいないのに由来を話した。 「ちなみに、メロちゃんのメロは、可愛らしすぎて誰もがメロメロになるからです!」 「そ、そう……」 副島ってこんな変なやつだったんだ。 顔は結構可愛い方だけど、真面目で勉強ばっかしてて、男からの好意も全然気づかない鈍感で。 まさかこんな面白いやつだとは。