「どうして」 紫陽花は酸性なら青色、アルカリ性なら赤色になると言われている。 祐基が土に何か混ぜて、アルカリ性の土に変えたのだろうか。 常識的に考えれば、そういうことのはずだ。 だけど、彩音はさきほどの祐基の姿を思い出していた。 『庭は危ないからね』 あれはもしや、彩音の自殺の心配なんかではなく、 彩音に見られたくないものがあったのではないか。 例えば、紫陽花とか――。 彩音は自分の考えにゾッとした。