次の瞬間、先生は私の胸ぐらをつかみ、私を先生の方へ引き寄せていた


つまり、キス


甘くて甘くて溶けてしまいそうなキス



「本当、好き」

先生がポソッと呟いた

「私もです、先生」

「綾飛」

「え?」

「綾に、飛ぶって書いて綾飛」

「あや、と……」

「あぁ。大瀧綾飛だ」

「あは、本名だ」

「うん」

お、お、た、き、あ、や、と

知らなかった

そんな名前だったんだ

「みのり、お前、好きな人いただろ」

「あ、それなら、告られてふりました」

「はぁ!?」

「え、なんで?私が好きなの先生ですよ?」

「……恥ずかしいな」

「えー、今更ですか?」



この、幸せな時間が終わらないように


願わずにはいられなかった






♡+:。.。END。.。:+♡