「「「えーーー!!!」」」
景、咲夜、市河が口を揃えて叫ぶ
「「外国ぅぅぅうう!?」」
まさか修学旅行で日本を飛び出ることがあるとは
嘘でしょ........!
やったーーーーー!!
景はソファの背から身を乗り出したまま、最高に嬉しそうな表情でガッツポーズを作った
「私、初海外だよー!嬉しー!」
「景ちゃんが喜んでくれてよかった♡」
「結斗、俺も喜んでんぞ!Thank you so much. You are nice guy の coool guy.」
片手を前にして英国風のお辞儀をしてみせる咲夜に、結斗は「何その変な英語」と笑う
ライはテーブルに座っているルークと目を合わせた
「カリフォルニアって、お前が住んでたとこじゃん」
「そうですね」
ルークはニコリと笑顔を作って頷く
「そうじゃん。ロサンゼルスって、ルーク君の故郷だよね。え〜特例で一緒に行こーよー」
あわよくばガイドをして欲しい魂胆が見え見えな景の言葉にルークは笑う
「ルーク君、きて〜」
「さすがに上級生の修学旅行についてくのはちょっと.........。でも、きっと楽しいよ。街も、magicもすごく勉強になると思う」
結斗は微笑んで「うーん、鋭いね」と舌を巻いた
そう
なぜ行き先がアメリカ ロサンゼルスなのか
なぜルークの故郷なのか
偶然ではない
「鋭いって........?」
「俺たちは、Magic Association 本部に勉強をしにロサンゼルスに行くんだよ。遊びじゃないからね」


