「そんなことないと思うよ、宇宙も勇気出してみんなに声かけるといいよ」
「だって…緊張するんだもん」
小学校に入学し、既に4ヶ月経った夏休み。
祐介は人気者となり宇宙と遊ぶことは少なくなった。
未だに宇宙は新しい友達が出来ていないらしく、夏休み中は外にあまり出なかった。
宇宙が夏休みの宿題に向かってにらめっこしているその時、力強いチャイムが聞こえた
「宇〜宙!!!!!!遊ぼうぜ!!!」
母親がドアを開けると祐介が見えるだけでなく、後ろには沢山の子供達がいた。
「あらぁ、宇宙君のお友達?」
「に、なる予定です!!!!!!」と後ろにいる子供たちが一斉に声を上げた。
「ゆ、祐介くん?」