「おはよう祐介君〜!同じクラスだといいね」

宇宙と祐介はあれから偶然にも家が近く、遊ぶ回数が増え、想像通り仲の良い親友になった。

だが小学校に入るとまた、話が別だった。

幼稚園に通っていた祐介には宇宙の他にも多数の友人がいた。

内気な宇宙は囲まれている祐介の話に入っていけず、毎日学校から帰ってくると「思ったより学校が楽しくない」とらしくもなく愚痴を吐いていた。

俺の育て方がいいのか、元の親の遺伝子がいいのか分からないが…

悪いところはとってなくて良かったと思う

宇宙はクラスでずば抜けて顔が整っていた。多分そこはチンピラ父親に似たんだろう。

性格は母親だろうか?宇宙の実母が何故チンピラと結婚したのかは興味が無いが、

なにか家庭環境が変わりこんな結果になってしまったと俺は思う。

「お父さん…僕祐介と友達じゃなくなったのかな?」

考え込む俺に宇宙は呟くように…俺に聞こえるようにそう言った。