…失敗した。

宇宙の隣で寝てしてしまったおかげで殴られ蹴られ…大変だった。

何回も起きた時離れようか迷ったが新しい布団を敷く気にもなれず、宇宙の隣で寝続けた結果何度俺は宇宙に殴られただろうか…

宇宙の頭にチョップを軽くすると、キックが2発倍返しされた。

「くそ…っ」

俺は宇宙とは反対方向に向き再び目を閉じた。

深い深い眠り。今度は宇宙は俺を殴ってこなかった。たまたまかもしれない。

あぁ、懐かしいこの香り。
畳の香り…朝ごはんの香り…ニュースの音、新聞紙をめくる音。

数年前の記憶が蘇り懐かしい気持ちになる
母親がキッチンの方から俺を呼ぶ声がする。

「起きて」…起きてるよ、

いつもの朝と同じ会話…



















「パーパ!起きて!」