「か、母さん…」
「宇宙君がハンバーグ好きって聞いたからおばあちゃん頑張ったのよ」
まだ3時だよ。
というよりも……
「お昼に宇宙、ハンバーグ食べたんだよね」
「う、ううん!僕夜も食べれるくらい好きだもん」
母親は少ししょげていたが、宇宙のいい子っぷりに惚れ惚れしていた。
お前は本当にいい子だ。
あの夫婦の子供とは思えない。そうさ、お前は俺の子供だ。
そう心の中で何度も何度も呟いた。
母親や父親から沢山話をされたり聞かれたりの1日で宇宙はとても疲れきってしまったようだ。
眠りについた宇宙を起こさないよう俺はリビングに戻り冷蔵庫から冷たいビールを取り出した。