前にあった父親とは全く変わってすっかり孫をだくおじいちゃんになっていた。
宇宙を少し重そうに抱えたあとすぐに宇宙を下ろした。

「今日からここに住むんだよ」

俺は父親と目を合わせないように宇宙の手を再び掴み話しかけた。

「僕の部屋は?」

「おじいちゃんの部屋をあげるよ」

父親のその言葉に驚き思わず父親と目が合ってしまった。

「まだ4歳だぞ?部屋は必要ないだろ」

「わかってる、小学校に入ってからな」

「僕…パパと同じ部屋でいいですよ」

「変な気遣いをするな、きちんと部屋は用意するから」

「寒いから早く入りなさい」と父親は手招き、家の中では母親が満面の笑みでハンバーグを作っていた。