宇宙の先

「あれ?あのベビーカー…」

間違いない、あの頭の良さそうで、明らかに金持ちそうな女とチンピラくさい男夫婦の子供のベビーカーだ。

ベビーカーを覗き込むと子供は目をぱっちりと開けていて俺と目が会った瞬間笑った。

もしかしたら偶然かもしれない。
だがそれは俺にとってすごく幸せな瞬間だった。

よく見ると子供だからってこともあるけど
とてもこいつは可愛い。
髪の毛はまだ全然少ないのに黒い髪の毛だと分かるほど一本一本が濃かった。

目は茶色がかっていたな。
あのチンピラに似たんだろう。
見た目は明らかにチャラいが、チャラいだけあって顔はかっこいい人だった。

きっとこの子は育ちがよければ素晴らしい子になるだろう。

俺はそう思った。