「宇宙!ただいま」

勢いに任せてドアを開けるといつも"おかえり"とで迎えに来るはずの宇宙がいない。

まさか、誘拐…?

「宇宙?」ともう一度呼んでみても返事がない。俺は外にいたせいなのか、体がとても冷えていた。

宇宙の靴はある。
宇宙の姿だけが……ん?

コタツの方を見ると食べ終えているオムライスの皿とやりかけのドリルがコタツから落ちていた。

床が倒れた皿のせいで少し汚れていた。
何があったんだ?

まさかと思ってコタツをめくると
そこには顔が真っ赤になっている宇宙がコタツの中で眠っていた。

「そ、宇宙…!?」

コタツの電源は消していたはずなのに何故こんなに宇宙の体が熱くなっているんだ。

熱を測ってみると39度を越えていた。
それにずっとコタツにいたせいで脱水症状になっていた。

俺は今すぐ携帯を取り出し救急車に……