「1人で留守番できるか?」

皿洗いを終え、少し荷造りをしたあと俺は仕事に行くことになる。

「それくらいできるよ〜」

宇宙は数字ドリルをしていた。
足し算とかそんなものではなくただ数字を書いていくドリルだ。

「パパ帰ってくる頃には終わらせておくから」

「お昼は冷蔵庫のオムライスをチンするんだよ、取り出す時は火傷しないようにね、チンするとき…」

「もう!わかってるってば〜行ってらっしゃい」

何回も聞いたこの言葉にうんざりした顔をしながら宇宙は俺に手を振った。

すぐに帰ってくるからとドアを閉める前にそう言った。

空から降ってくる雪はさっきと比べて少し多くなってきいる気がした。

冬服の準備をしていなかった俺は体をさすりながら車に乗り込み仕事場へ向かった。