「お疲れ様でしたー」

時刻は10時半。日給で貰えるバイトの給料は5000円ほどだった。

まぁこんなもんか。と特に何も感じずあとはほかの人に任せて俺は帰る準備をした。

10時半になるとますます人は増えるが、
そうなると仕事が大変なので俺は帰ることにする。全くクズだな、俺は

一通りの少ない道。時折道端で寝そべってるオヤジ達。飲みすぎたんだろう

ある人の横を通り過ぎた瞬間嘔吐の音が聞こえ反射的に駆け足になる。

「飲みすぎんなよ…ったく」

祭りからだいぶ離れるとここら辺の住人はほとんど神社に行っているので人が誰もいなかった。

一つだけの街灯の下に見覚えのあるベビーカーが置いてあった。