布団で静かに寝息をたてている宇宙は、天使のように可愛かった。
頭が良く、滅多に泣かない。泣かないのは少し不安なことでもあるがとてもいい子だ。

しかし…宇宙はとてつもなく寝相が悪かった。

面白いほどに寝相が悪い。
4歳(実際は5歳)にもなると体が大きく隣で寝ると殴り…蹴り…とても痛いそして眠れない

被せてあったはずの布団は全て剥がされており、両手足万歳状態。

ひどい時は最初に寝ていた向きから逆向きになっていたこともあった。

天使のように可愛いが…動きは怪獣だ。
流石の俺も寝ている宇宙には近づけない。

恐れながらも俺は宇宙の寝相を直し、意味が無いと思っていても布団をかけ直す

俺は宇宙から少し離れたところに布団を敷いて、寝っ転がり目を閉じる。

まだ11時なのに眠気がすっとやってくる。
仕事の疲れだろうか、宇宙の世話の疲れなのだろうか…。

明日宇宙に引越しが決まったことをいったらどんな顔をするのだろう。

最後に宇宙の寝顔を見ると俺は静かに目を閉じた。