宇宙の先


「本当に馬鹿だね…家を売るなんてダメだよ何を考えてるのかわかんないけど、絶対にダメ」

『素直じゃないのよ…許してあげて。本当はお父さんもあなたの事大事に思ってるの』

そんなこと…わかってるよ。
両親から愛されたから俺は宇宙を愛していけるんだ。
父親から愛されていることぐらい分かってるさ

でもね、これは両親の為でもあるんだ。
バレる気は無いけど、もしかしてのために…

『ねえ、春樹…やっぱりこっちに帰ってこない?仕事から少し遠くなるけど…』

母親は父親に聞こえないように声をこもらせながら俺にそう告げた。

「え?」

『春樹と住みたいから家を売るなんて呆れると思わない?』

母親は少し笑いながら話している。
そんな様子に俺も思わず笑がこぼれる。