季節は幾度とすぎて…1歳だった宇宙は4歳になった。戸籍上は4歳だが、本当は5歳ということになる。
幼稚園に行きたがっていた宇宙だが、俺は幼稚園に行かせることはしなかった。
申し訳ないことをしたと思ってる。
そして俺は25歳になり、無事大学を卒業した。卒業後は自動車会社に務め、ディーラーとなり予想よりはるかに安定した生活ができた。
幼稚園に通わないおかげでかなりの貯金が貯められ、その貯金で俺は宇宙の服やおもちゃ、勉強道具などを買った。
宇宙は驚くほど頭がよかった。
ひらがなを教えようとしたら驚きの速さで読めるようになった。
幼稚園に行ってないハンデがあるにも関わらず完璧に読めるのはすごいと思った。
でも書くことは困難らしく、まだ上手くかけない。
しかし平仮名を読むということはもうできるようになった。