そんな俺の日々が再び青く輝き出したのは
暑い夏の日。神社でたくさんの人が浴衣を来たり、手を繋いだり。
屋台のガヤガヤした音、セミの鳴き声。
甘い匂いしょっぱい匂い。
そう、夏祭りさ。
でも用事があったのは別に娯楽のためじゃない。
ただのバイトさ、そこで俺は今流行りだという電球のジュースとやらを売っていた。
こんなものがなぜ500円以上で売れるのが不思議だ。
100均で買ったかのような電球にジュースを注いでいるだけなのに。
そう思いながら俺は次々とくる女子高生や子供、大人達にジュースを渡していた。