宇宙の先


『もうすぐ着くからね、大事な話って何かな』

"大事な話"もしかしたら母親は俺に彼女が出来て紹介してもらえると思っているのかもしれない。

だが実際は…"隠し子"がいると告白したら母親はどんな顔をするだろう?

初めて…宇宙を抱いてから初めて俺は焦りと緊張が汗となり頬を伝った。

母親は合鍵を持っている。当たり前のように俺の部屋の鍵を開けようとする。

ガチャ

「春樹!久しぶり…ね」

勢いよく両手に大きな袋を抱えていた母親は俺が子供を抱き抱えているのを見て大きく口を開けていた。

開いた口が塞がらないとはこういうことなのだろうか。