どうしたものか。

そう悩んでいるともう一通メールが届く。
その内容で自分の運の良さを感謝した。

『お前車持ってたっけ?人は足りてるから在庫が足りなくなる時配達してきてくれないか』のこと。

親にお古の車を譲ってもらってよかったと心底思った。

これなら在庫が足りなくなった時だけでいいし、車なら宇宙を連れて行ける。

ただ、昨日誘拐事件があったのだ。警察の警備も相当なものだろう余分なダンボールを持って行ってそこに宇宙を隠しておくのもひとつの策かもしれない。

そこで見つかってしまったら俺の負けだ。

俺は今日の1日を全て宇宙のために費やした。
宇宙が見つからないよう…
宇宙は俺の気持ちをわかっているのか、泣き喚くことは無かった。