「ちょっと……」
「慎也と、もうそんな関係なんだ?」
乾いた声で上原が笑う。
それが怖くて、言葉が出てこない。
上原を見てられなくて思わず俯く。
なんでそんなに怒ってるの?
「……そんなことしてない。
そもそも上原には関係ない、でしょ。」
絞るような声でそう言って、上原の横を通り過ぎようとした私。
「……お前が、他の男に懐いてんのムカつく。」
「え………?
……っ!!」
それはほんの一瞬の出来事で
どこかを掴まれたかわからないうちに、背中に衝撃が走って痛みを感じた。
壁に、押し付けられたんだと
気づくのに時間がかかって、
背中が痛い。
「う、えは………」
すぐさま抵抗しようと押し返せば、両手を握られ壁に押し付けられる。
身動きができなくなって
心臓が嫌な音を立てた。
目の前にいるのはいつもの上原じゃないのは、見るだけでわかった。



