蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

そこに立っていたのは紛れもなく、脳内で会話した和男さんだった。


「和男!!」


若竹さんが僕を振り切り、和男さんに駆け寄る。


「心配かけたね、母さん」


和男さんはそう言い、小さな母親の体を抱きしめる。


「和男……あぁ……本当に和男なんでしょう?」


「そうだよ。僕だよ」


和男さんの目にも涙が浮かぶ。


もう2度と会えないと思っていた家族との再会。


僕は柚木さんの手を取り、静かに仏間を後にした。