蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

《そうなんですか。突然のことで混乱したんじゃありませんか?》


《そうですね。目が覚めたら病院のベッドかと思いきや、自分の葬儀場だったんだから》


そう言い、また豪快な笑い声を上げる和男さん。


その笑い声に思わずつられて笑ってしまいそうになり、慌てて頬を引き締めた。


なにはともあれ、これなら大丈夫そうだ。


《それでは、これから蘇っていただきます》


《はい、よろしくお願いします》


僕の脳裏で和男さんが深く頭を下げる。


僕はそれを確認してそっと目を開けた。


右手を開くと、骨が金色に光を放ち始めている。


和男さんの魂がここへ集中してきているのだ。


僕は部屋の隅から座布団を1枚拝借し、そこに骨を乗せた。


光り輝く小さな骨はカタカタと微かに揺れている。