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それから仏間に戻り、テーブルの上には遺骨の入った小皿が置かれていた。


骨はどうしても必要なため、骨壺から少しだけ取り出してもらったのだ。


僕の隣に座る柚木さんは人骨を見たのが初めてなようで、出て来た瞬間息を飲んでいた。


そんな彼女の態度に少しだけ違和感を抱く。


亡くなった人の骨を見ただけで息を飲んで顔色が悪くなる彼女が、人を殺したりできるだろうかと。


一瞬の違和感を振り払い、僕は依頼者の若竹さんへ視線を向けた。


若竹さんは緊張した様子で僕らの前に座っている。


若竹さんが和男さんを蘇らせたい理由は、メールにて先に知らされているがここで1度再確認することになっている。