写真も新しいものらしく、それだけカラー写真だ。


「この子が和男です」


若竹さんの言葉に僕は1つ頷き、仏壇の前に座った。


手を合わせ簡単に挨拶をすませる。


柚木さんも僕の隣に座り、同じように手を合わせた。


「和男さんの部屋はどこですか?」


そう聞いたのは僕ではなく、柚木さんの方だった。


僕はギョッとして柚木さんを見る。


蘇らせ屋は死者の骨があれば相手を蘇らせることができる。


遺留品など見ても意味はない。


「なに言い出すんだよ」


柚木さんの耳元で注意するが、彼女は僕の言葉なんててんで聞いていない様子だ。


それでも若竹さんは気分を害した様子ではなく、むしろ嬉しそうに頬を赤らめている。