「なに……?」


柚木さんが僕に話しがあるなんて、いくら考えてみてもピンとこない。


それに加えてさっきから落ち着かない様子で周囲を見回している柚木さんに、僕の不安は募って行く。


「あのさ、私……」


細い路地に柚木さんの声が響く。


「人を殺したかも」