めまいを感じて思わず床に手を付いた。


しまった、指紋が……。


しかめっ面をして服の袖で床をぬぐう。


その時白い粉状のものが自分の服に付着するのを見た。


なんだろう?


もういいや、なんでもいい。


元々こんなことするなんて僕には無理だったんだ。


僕は転げるようにして小屋を出て、その場から逃げ出したのだった。