蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

☆☆☆

目的地にはすぐに到着した。


山道もすぐに見つけることができた。


しかしそれは想像以上に細い道で、人1人が通るのがやっとという感じた。


新しい道ができてからはあまり手入れがされていないようで、枯れ枝や落ち葉が積もってる。


揚句、参道の入り口には黄色いテープを貼られている。


事件があったのだから当然だけれど、その立ち入り禁止のテープがやけにリアルだった。


僕は山道の前に自転車を止め、スマホをズボンのポケットに入れ、ペットボトルを片手に歩き出した。


黄色いテープをくぐり少し歩いただけで肌寒さを感じる。


日中もずっと日陰になるのであろう、この場所は一歩踏み入れるだけでも別世界のようだ。