蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

噂を聞いた勢いでここまで来てしまったけれど、何の準備もしてこなかったことを今更ながら後悔した。


なんだからもう、昨日から後悔しかしていない。


呼吸が戻ってから近くの自販機でスポーツドリンクを買い、半分ほど一気に飲み干した。


その時だった、ここの近所の人なのか2人組の婦人がバス停のベンチに座るのが見えた。


2人は大きな声で大山山で見つかった死体について会話をしている。


僕はジュースを飲むふりをしながら2人の会話に耳をそばだてた。


「死体が見つかった小屋って、随分使われてなかったやつでしょう?」