その言葉に僕の頭は一気にスッキリしていた。


眠気もどこかにぶっ飛んだ。


「小屋の中……?」


「あぁ。大山山で見つかったんだってよ」


それは地元にある山の名前だった。


大きな山と小さな山が2つ続けてそびえているから、大きい方と大山山、小さい方を小山山と呼んでいる。


「それって、自殺かなにか?」


僕はそう聞きながらも、きっとそうではないのだろうと悟っていた。


きっと、柚木さんが殺したかもしれない男たちだ。


「他殺らしいって噂は聞いたぞ」


「……そうなんだ」


死体が見つかったとなると、当然警察はすでに動いているだろう。