僕がグッタリとしているのにも関わらず、太陽はいつも通りのテンションで話しかけて来る。


太陽の陽気な声が、寝不足の脳内を揺さぶっている。


「なんだよ……」


あからさまなしかめっ面をして太陽を見上げる。


そこには本当に太陽のようにほほ笑む、太陽が立っていた。


「死体だよ、死体!」


普段はもう少し人の表情を読み取る事のできる太陽だけど、興奮冷めやらぬ様子で大声を出す。


太陽の声が脳内でグワングワンと響き渡る。


「おいちょっと、声量落とせよ」


「すげぇんだよ! 山中の小屋の中で男の死体が出たんだってよ!」