僕の言葉に太陽はガッカリしたようで、大げさに肩を落としてしまった。


その様子に思わず笑ってしまう。


太陽は本気で死者が蘇ると思っていたのだろう。


この少年くささというか、ただのバカというか、こういう部分が太陽のいいところで僕は好きだった。


「ちくしょー太郎の奴! 俺を騙しやがって!」


太陽はそう呟くとクルリと体の向きを変え、窓際にいる太郎へと大股で接近して行く。


太陽と太郎の会話が聞こえるなか、僕はぼんやりと窓の外の青空を見つめたのだった。