蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

話を進める内に柚木さんは今度は関心の眼差しを向けて来た。


嫌な気にはならない。


そもそも蘇りの話をここまで素直に信用してくれる柚木さんに、少なからず好印象を抱いていた。


依頼者の中には、半分も信用できていない状態のまま依頼して来る人もいるから。


「で、3つ目が一番重要なんだけど……」


「なに?」


「死者が同意すること」


僕の言葉に柚木さんは黙り込んでしまった。


さっきまでの目の輝きは消え、失望に似た色が見え始める。


「柚木さんは自分が殺してしまった人を蘇らせて、真相を知りたかったのか?」


そう質問すると、柚木さんは黙ったまま頷いた。


「そっか……」