蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

親族との会話も大いに進み、杉田さんは自分がどれだけ幸せだったのかを語った。


やれやれ、これで僕の仕事は終わりだ。


そう思って杉田さん宅のリビングからお暇しようとした、とのときだった。


『ちょっと坊や』


杉田さんにそう言って呼び留められたのだ。


誰かに『坊や』呼ばわりされることなんて今まで経験のなかった僕は、一瞬で立ちどまり、振り返ってしまった。


『せっかく足腰がよくなったんだから、行きたい場所があるのよ』