数日後、僕は自分の部屋にいた。


柚木さんが盗んでいったTシャツが戻って来て、その白い粉を手のひらの中でもてあそんでいた。


柚木さんはあの時警察に出頭し、自分があの2人を殺したのだと嘘の供述をした。


しかし、その時はすでに翔平が真実を語っていて、柚木さんの無罪はすぐに証明されていた。


翔平はその後学校へは来ていないし、その後どうなったか詳しい情報もわからないままだった。


もう二度と会えないような予感がしている。


「さてと」


僕は小さく呟いて目を閉じた。


僕が手にしている粉はどちらの骨だろうか。